競馬歴はかれこれ20年になるでしょうか。
友人に勧められたのがきっかけだったと記憶しています。
最初の頃は馬券の当たり外れに左右されていたのですが、近頃では自分が気に入っている馬の活躍を楽しみにするようになりました。
競馬を長く続けていると次第にそういう目線になって来るみたいです、不思議です。
ちなみに馬券は当時から現在まで本当に当たらない馬券下手です。
そもそも私が本格的に競馬を好きになったのは、17年ほど前にとある馬の存在を知ったことがきっかけでした。
サラブレッドの中では小柄な黒鹿毛の馬で、でも目つきと態度だけは他のサラブレッドに負けていなかったのが印象的でした。
気性が激しく、善戦はするけどあと一歩が足りない、というちょっともどかしいところも結構人気でした。
国内でG1勝利することは出来ませんでしたが、海外のG1で勝利し、引退後は北海道で種牡馬として第二の人生を過ごすことになりました。
私は人間でいうところの「アイドルの追っかけ」に近い感覚で、その彼をずっと追い続けていました。
元競走馬の一部は見学可能なのですが、毎年北海道で暮らす彼に会いに行くことが恒例行事となりました。
会うと言っても、馬房や放牧地を見学するだけの限られた逢瀬ですが、「アイドルの追っかけ」としては十分ではないかと思います。
その大好きな彼は種牡馬としての人生を残したまま、今年の2月天に召されて行きました。
彼にはもう会えませんが、競馬がきっかけで毎年の北海道旅行がご褒美になったと考えると、競馬がもたらす影響力ってすごいなと思います。
それぞれ思い入れは異なるかもしれませんが、ギャンブルだけでは終わらない魅力があるように感じます。
もう少しで私が彼に「ハマる」ことになった、天皇賞(春)がやってきます。